26歳の交換日記

1988年生まれのすみれとくみこの往復書簡

ラッダイドネット(くみこ)

斜里郡調べてくれたんだ。笑 すみれさんの文章おもしろい。たしかに東京は、寛大な町だよね。変わった人もたくさんいるからそのぶん寛大。

みんな変わってる。

 

言われてみると、僻地で誰かと生きるのは、よく考えると恐怖だよね。

雪かきだって、私は東京に年に2、3日ある積雪の日だけで本当に憂鬱だし。知床の一軒家はすごく心惹かれるけど、そもそも、いまワンルームに住んでる私にとっては、家のどこかに殺人犯が潜んでそうな錯覚が起きて気が狂いそう。

 

なんか、こういう僻地で悟るような夢を描いて、実際に実現できちゃうんじゃないかって気がする瞬間と、

「30歳 女 転職」でググって、その悲惨な三十路女の経験談を見て暗澹たる気持ちで恐怖に打ち震える日が交互に訪れてる。

本当は、ゆっくり寝て起きて、携帯を見るときに仕事のメールが入ってるんじゃないかって薄ら寒い恐怖を感じることなく、できれば誰にも怒られず、できれば残業もあまりせず、家に帰ればゆっくりご飯食べて本読んでこうしてブログ書いて、っていう生活を送れれば私はそれで十分なのに、本当に十分なのに、誰かが向き合ってひいひいいってる現実も、そのはしごを登れと急かしてくる転職成功者インタビューも、厳しいのか意外といけるのかわからない先々のことも、全部見ないでいまの自分の人生だけまるごと体当たりで生きていきたいのに、臆病すぎるくせに見栄っ張りだからつらすぎる。

ってことを考えながら、布団を鼻先におしつけてその匂いに安心してぼんやりとした頭でこのまま寝てしまう私からすれば、

無性にイライラして、ひとりで怒鳴りながら泣くくらいのエネルギーは
本当にすばらしいすみれさんの才能だと思う。

 

美味しいものが食べたいねえ。